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App Storeのタイトル文字数制限、実際のところ

App Storeのアプリ名(タイトル)は30文字までです。ただし「30文字」の数え方は、JavaScriptの文字列操作でよく使われる.lengthとは一致しないことがあります。この記事では、実際の文字数カウントの仕組みと、タイトルの文字数配分という論点を、コードとAppleの公式ドキュメントで確認した事実だけで説明します。

公開日: 2026-09-17

30文字は「JavaScriptのlengthで30」ではない

Appleの公式ドキュメントは、アプリ名(App Name)は最大30文字、サブタイトルも最大30文字と説明しています(出典参照)。この「文字」は人間が1文字として認識する単位であり、JavaScriptの文字列が内部的に使うUTF-16コード単位の数(string.length)とは、常に一致するとは限りません。

代表的なズレ方が絵文字や一部の記号です。多くの絵文字はサロゲートペア(UTF-16では2つのコード単位)として表現されるため、.lengthで数えると、人間が見て1文字の絵文字が2文字分としてカウントされてしまいます。ASO Lensのタイトル文字数判定(charLength関数、src/core/text/tokenize.ts)は、文字列をコードポイント単位のイテレータ([...s])で展開してから数えることで、この種のズレを避けています。

なお、結合文字(例: 基底文字と結合分音記号を別々のコードポイントとして表現する場合など)については、コードポイント単位のカウントでも、人間の目に見える「字」の数(書記素クラスタ数)とは一致しないケースが理論上ありえます。ASO Lensの実装はコードポイント単位の数え方を採用しており、書記素クラスタ単位での正規化までは行っていません。この記事で確認できているのはコードポイント単位でのカウントである、という事実までです。

ASO Lensはタイトルの長さをどう評価しているか

ASO Lensのスコアリングロジック(src/core/scoring/rules/metadata.ts)は、上記のcharLengthでタイトルの文字数を数え、15〜30文字を満点、1〜30文字を部分点、0文字または30文字超を0点として評価します。サブタイトルについても同じ数え方で、20文字以上を満点として段階的に評価します。この閾値は、Appleが定める上限(30文字)そのものと、ASO Lens独自の「短すぎず上限に収まっている状態」を良しとするヒューリスティックを組み合わせたものであり、Apple公式が「15文字以上が望ましい」と明言しているわけではありません。

検索結果一覧では末尾が省略される

App Storeの検索結果一覧やカテゴリ一覧では、表示領域の都合でアプリ名の末尾が省略されて表示されることがあります。これは「30文字まで登録できる」ことと「30文字すべてが常に画面に表示される」ことが別問題である、という意味です。登録できる長さと、実際にユーザーの目に触れる長さは分けて考える必要があります。重要な語(ブランド名や、検索でヒットしてほしい主要な語)を先頭寄りに置くほど、表示が省略される環境でも読まれる可能性が高くなります。

ブランド名とキーワードの配分はトレードオフ

30文字という限られた枠の中に、ブランド名(アプリ名そのもの)と、検索で見つけてもらいたいキーワードの両方を詰め込もうとすると、どちらかを削る必要が出てきます。これは「こうすべき」という一つの正解があるわけではなく、状況によって判断が分かれるトレードオフです。

  • ブランド名を優先すると、既存ユーザーや口コミ・広告経由でアプリ名を知っている人には見つけてもらいやすくなりますが、タイトル経由のキーワードカバレッジ(ASO Lensのカバレッジ判定でいう「titleソース」)は狭くなります。
  • キーワードを優先すると、タイトル経由でカバーできる検索語は増えますが、ブランド名が短縮・省略されることで、指名検索(アプリ名そのもので検索するユーザー)や、認知目的のブランディングには不利に働く可能性があります。

ASO Lensのキーワードカバレッジ判定(src/core/keywords/coverage.ts)は、追跡中のキーワードが「title」「subtitle」「keywords欄」のどこでカバーされているかを、それぞれ別のソースとして記録します。タイトルで全てのキーワードを拾おうとするのではなく、タイトル・サブタイトル・キーワード欄という3つの枠を合わせてどう配分するか、という視点で捉えるほうが実務的です。

まとめ

App Storeのタイトルは30文字までですが、その「30文字」は人間が読む文字数の話であり、プログラム上の文字数カウント(特に絵文字を含む場合)とはズレうる、という前提を持っておく必要があります。また、登録できる長さと検索結果一覧で実際に表示される長さは別物です。ブランド名とキーワードの配分に唯一の正解はなく、タイトル単体ではなくサブタイトル・キーワード欄まで含めた配分として考えるべき論点です。

ASO Lensは、タイトル・サブタイトルの文字数をコードポイント単位で判定し、キーワードのカバレッジ(title/subtitle/keywords欄のどこで拾えているか)と合わせて記録します。

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出典

  1. Apple, “App Store Product Page” — developer.apple.com/app-store/product-page(アプリ名・サブタイトルがそれぞれ最大30文字であることの一次情報)