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App Storeのキーワード設定:100文字欄の書き方と、入れない語
App Store Connectのキーワード欄は、検索に使われるのに公開されない、見えにくいフィールドです。この記事では、入力できる文字数、区切り方、アプリ名やサブタイトルの語を入れない理由、ローカライズの扱いを、Appleの公式ドキュメントで確認できる範囲で整理します。ドキュメントに書かれていない点は、書かれていないと明記します。
公開日: 2026-10-15
キーワード欄とは何か
キーワード欄は、App Store Connectでアプリごと・ローカライズごとに入力する、検索用のテキストです。Appleの検索に関するドキュメントは、検索結果が「テキスト関連性(アプリ名・サブタイトル・キーワード・主要カテゴリとの一致)」と、ダウンロード数や評価・レビューなどのユーザー行動を要素としていると説明しています。キーワードは、このテキスト関連性の入力の一つです。
同じドキュメントは、プロモーション用テキストは検索順位に影響しないため、キーワードを載せる場所として使わないよう明記しています。なお、キーワード欄は商品ページには表示されず、公開情報からは取得できません。ASO Lensがキーワード欄の中身を読めるのは、App Store Connectと連携したアプリだけです。
文字数と書式:100文字、カンマ区切り、スペースなし
Appleの検索ドキュメントには、キーワードは「合計100文字まで」で、語は「カンマで区切り、スペースは入れない」と書かれています。フレーズの中の単語を区切るスペースは使えるとされ、例として Property,House,Real Estate が挙げられています(Real Estateが一つのフレーズ)。
Appleの文書に書かれていないこともあります。たとえば、日本語入力で出やすい全角カンマ(,)や読点(、)が区切りとして扱われるかどうかは、確認した範囲のドキュメントには記載がありません。ASO Lensは解析のときにカンマと読点(、)の両方で分割しますが、これはASO Lensの実装であって、Appleの仕様ではありません。迷う場合は、Appleの記載どおり半角カンマで区切るのが確実です。
「100文字」と「100バイト」:Appleの文書は一致していない
上限の単位については、Appleの二つのページで表記が異なります。検索ドキュメントは「100文字」と書いていますが、App Store Connectヘルプのプロパティ一覧(Keywords)は「100 bytes」と書いています。UTF-8ではひらがな・漢字などは1文字3バイトなので、この二つは日本語のキーワードでは大きく食い違います。どちらが実際の入力欄の判定に使われるかは、この二つのドキュメントだけからは決められません。
ASO Lensは、App Store Connectの入力欄のカウンターと上限が文字数(コードポイント)ベースであるという前提で、100文字を基準に判定します。UTF-8のバイト数も計算して残していますが、判定には使っていません(src/core/scoring/rules/keywordsField.ts、docs/scoring.md)。実際の保存時に上限の扱いが気になる場合は、App Store Connectの入力欄に表示される数値を確認してください。
もう一つ、App Store Connectヘルプには「各キーワードは2文字を超える長さ」という条件が書かれています。この条件が、日本語の語や、スペースを含むフレーズにどう適用されるかは、同ページには説明がありません。
アプリ名・サブタイトルの語を繰り返さない理由
Appleの検索ドキュメントは、「アプリ名、サブタイトル、カテゴリに含まれる語を繰り返さない」ように案内しています。App Store Connectヘルプも、アプリはアプリ名と会社名で検索できるため、これらをキーワードに重複させないようにと述べています。また、100文字という限られた枠を最大限使うために避けるべきものとして、すでに入れた語の複数形(Appleの例は「climbs」と「climb」で、重複扱いとされる)、「app」「game」のような汎用的すぎる語、「the」「to」のような機能語、ブランドの一部でない特殊文字(#や@など)を挙げています。
ここで、「なぜ」の部分は注意が必要です。Appleは、重複を避けるよう案内していますが、検索アルゴリズムが重複する語をどう扱うかの内部仕様までは公開していません。確実に言えるのは、(1) 名前・サブタイトル・キーワードのいずれも検索のテキスト関連性の入力になっていること、(2) 同じ語を繰り返すと限られた枠を消費すること、(3) Apple自身が繰り返さないよう案内していること、の三点です。
ASO Lensの側では、キーワードカバレッジの判定(src/core/keywords/coverage.ts)が、タイトル・サブタイトル・キーワード欄の三つから辞書を作り、同じ長さで一致する場合は、タイトル、サブタイトル、キーワード欄の順に優先します。つまり、すでにタイトルでカバーされている語をキーワード欄にも入れても、ASO Lensの判定では追加のカバレッジになりません。サブタイトル側の同じ論点は、サブタイトルの記事で扱っています。タイトルの文字数のルールはタイトルの記事を参照してください。
入れてはいけない語:審査との関係
Appleの検索ドキュメントは、キーワードの不適切な使い方はApp Storeで審査に通らない理由としてよく見られるものだと述べ、次を入れないよう求めています。商標など保護された語句や有名人の名前の無断使用、アプリと関係のない語、競合アプリの名前、不適切・不快・好ましくない語です。App Store Connectヘルプでも、他のアプリや会社の名前は許可されないとされています。
App Reviewガイドライン2.3.7も、アプリを正確に表すキーワードを選ぶこと、商標名・人気アプリ名・価格情報など無関係な語句をメタデータに詰め込まないことを求めています。さらに、Appleは不適切なキーワードをいつでも修正しうると明記しています。
ローカライズでの扱い
App Store Connectヘルプによると、メタデータはローカライズ(言語)ごとに保持され、ユーザーの言語設定に合う言語のものが表示されます。また、その言語をApp Storeがサポートするすべての国・地域で、ユーザーはローカライズしたキーワードでアプリを検索できると説明されています。
言語を追加すると、スクリーンショットなどは主言語の内容が初期値になりますが、説明文とキーワードは例外で、主言語の内容は引き継がれません。つまり、追加した言語のキーワードは、その言語で改めて入力する必要があります。
一方で、次の点は、確認したドキュメントには記載がありません。ある言語のキーワードが、別の言語の検索結果に使われるかどうか。日本語の語に、複数形のような「重複扱い」の考え方がどう当てはまるか(Appleの複数形の例は英語です)。これらについて、裏付けのないルールとして書くことは避けます。ASO Lensの複数形判定も、英語の単数形と複数形の組(+s/+es/子音+yからies)だけを対象とし、日本語などには適用しません(src/core/text/plurals.ts)。
ASO Lensはキーワード欄をどう評価するか
ASO Lensは、キーワードに関して二つの見方を使っています。
- キーワードカバレッジ。追跡しているキーワードのうち、どの部分がタイトル・サブタイトル・キーワード欄のどれで一致しているかを示します(src/core/keywords/coverage.ts)。キーワード欄の項目はカンマまたは読点で分割し、英数字の語は3文字以上、日本語などは2文字以上のものだけを対象にします。英語の語には単数形・複数形の候補も加えて照合します。同じ語が複数の場所にある場合はタイトル、サブタイトル、キーワード欄の順に優先されます。
- キーワード欄の診断(App Store Connect連携時のみ)。キーワード欄は公開されないため、連携したアプリだけが対象で、アプリ全体のメタデータスコア(25点)には加算されない、20点満点の別枠です(src/core/scoring/rules/keywordsField.ts)。内訳は、文字数の使い切り(8点)、フィールド内の重複と英語の単複重複(4点)、アプリ名・サブタイトルとの重なり(4点)、汎用語・カテゴリ名(2点)、カンマ直後の無駄なスペースと空の項目(2点)です。
この診断の配点やしきい値は、Appleが定めた基準ではなく、ASO Lens独自のものです。たとえば文字数は90文字以上を満点とし、75〜89文字、50〜74文字で段階的に下げ、100文字を超えると0点にします。重複や汎用語の判定も、有無だけを見る二値判定です。この判定は、Appleが書いている避けるべきものと方向を合わせたものであって、順位への効果をASO Lensが測定した結果ではありません。
まとめ
キーワード欄は、100文字の枠にカンマ区切りで語を入れ、アプリ名・サブタイトル・カテゴリと重なる語や、複数形・汎用語・機能語・特殊文字で枠を使わないようにする、というのがAppleの案内です。上限の単位(文字か、バイトか)はAppleの二つのページで表記が異なり、全角カンマや日本語の扱いも明記されていません。言語を追加したときはキーワードも言語ごとに入力します。書かれていない点を「ベストプラクティス」として断定せず、まずは入力欄の表示と、Appleの案内に沿った半角カンマ区切りで確認するのが、ここで言える範囲の進め方です。
ASO Lensは、App Store Connectと連携したアプリのキーワード欄を、文字数・重複・アプリ名やサブタイトルとの重なりなどの観点で診断し、追跡中のキーワードがタイトル・サブタイトル・キーワード欄のどれでカバーされているかを一覧で示します。
今すぐ始める出典
- Apple, “App Store search” — developer.apple.com/app-store/search(キーワードが100文字までであること、カンマ区切りでスペースを入れないこと、アプリ名・サブタイトル・カテゴリの語を繰り返さないこと、避けるべき語の種類、プロモーション用テキストが検索順位に影響しないことの一次情報)
- Apple, App Store Connect Help, “Platform version information” — developer.apple.com/help/app-store-connect/reference/app-information/platform-version-information(Keywordsプロパティの説明。「100 bytes」という表記、「各キーワードは2文字を超える長さ」という条件、アプリ名・会社名では検索できるので重複させないこと、他社のアプリ名・会社名は不可であることの一次情報)
- Apple, App Store Connect Help, “Localize App Store information” — developer.apple.com/help/app-store-connect/manage-app-information/localize-app-store-information(メタデータがローカライズ単位で表示されること、言語を追加したときにキーワードが主言語から引き継がれないこと、ローカライズしたキーワードでの検索の扱いの一次情報)
- Apple, “App Review Guidelines”, 2.3.7 — developer.apple.com/app-store/review/guidelines(キーワードはアプリを正確に表すものにすること、商標名・人気アプリ名・価格情報などを詰め込まないこと、不適切なキーワードをAppleがいつでも修正しうることの一次情報)